憂国の書 3/3

 

>  マスメディアは、民主主義に寄与するジャーナリズム本来の姿からかけ離れている。

 

日本人には批判精神がない。だから、官僚の内容を垂れ流すしかすることがない。それで、有力紙というものは存在しない。

 

>  記者クラブという不快な制度によって、真実の報道は妨害されている。 > 改善の見込みはないので、取り除くしかない。

 

記者クラブの改善には日本人のメンタリティ (考え方) の改善が必要ですね。

 

> 「日本の産業」 >  日本は、巨大な工業生産マシーンで、極端な「生産者中心」の経済体制だ。>  日本の企業は市民を社会の檻の中に閉じ込めている。

 

そうですね。企業は社畜を沢山抱えていますね。不自由を常と思えば不足なし。

 

> そして、企業は行政機関と強く結びついている。

 

そうですね。外国人研修制度のような事例もありますね。

 

> 「労働者と雇用」 >  サラリーマンは会社でエネルギーを使い果たしてしまうため、まともな家庭生活を営めないので、情緒的に貧しい結婚生活になり、子供にも悪影響を及ぼす。

 

そうですね。家にはただ寝に帰るだけ。会社がなくなったら本当に困ります。

 

> その責任は、企業にある。

 

企業も国民のメンタリティに依存していますね。だから、責任観念はないでしょうね。

 

> また、企業は社員への心理的要求が多すぎる。

 

日本人は序列人間です。序列人間は、序列社会に対する大きな心理的要求を抱えていますね。

 

>  そして、サラリーマンは会社を辞められないから、会社に尽くすしかない。 

 

そうですね。昔は、代々仕える忠義な家臣が士の手本でした。

 

> 「秩序」 >  日本は秩序正しい国だ。

 

日本人には意思がない。その代わりに作法が発達しています。ですから、秩序正しい国になります。

 

> デモでさえ秩序正しく行われる。 > 60年代の左翼学生と機動隊との衝突ですら、まるで筋書きがあるように行われた。 

 

意思・非現実は人様々である。そして、意思のあるところに方法 (仕方) がある。Where there’s a will, there’s a way.

しかし、日本人には意思がない。日本人は仕方がないから、無為無策でいる。行動不足にならないために常日頃から作法を覚えこませておく。それで、秩序正しい日本人になる。

' やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かず'  山本五十六 (やまもと いそろく)

 

> 「恐怖のもたらす現象」 >  社会や政治について発言したり、行動する事に、他国の人以上に恐怖を覚える国民がいる。

 

そうですね。 'どのような状況にも普遍的に通用する真理や法則、基本概念や倫理がありうるという考え方が、日本にはほとんど存在しない。' (カレル・ヴァン・ウォルフレン) 

だから、自己の考え公表することに恐怖を覚えます。’大変なことをしでかした’ という感覚です。

 

>  エセ右翼やエセ同和が知識人の自由な発言やオープンな議論を妨げる。

 

自由とは、自由意思のことである。ところが、日本人には意思がない。だから、自由そのものにも意味がない。そこで、’不自由を常と思えば不足なし’ となる。だから、日本人は昔と変わらない。  

 

> 市民はそれを傍観している。

 

日本人には、世界観 (非現実) がない。現実と自己の非現実の内容を比較して自己の意見を述べることができない。現実対現実の比較しかしない。どんぐりの背比べに終わる。だから、日本人には批判精神 (critical thinking) がない。

意思を表明すれば、当事者・関係者となる。表明しなければ傍観者にとどまる。日本人には意思がない。意思の表明ができない。だから、わが国は世界の中にあって、しかも世界に属していない。

 

> 4 市民が出来る日本を改善する方法  >  ~省略~  > 5 総括  >  ~省略~  > ******************************** 

 

 

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