> 【批判精神の欠如・内向性】 > 「目上の者を指さしてはならない」と思っている >自分の仲間なら、反社会的なことをしていても批判しない。 >「身内の恥は我が身の恥」として不祥事を隠匿する。 >しかし、たいていはバレてひどい目にあう  

 

礼儀正しい日本人は、目上の者を批判できない。わが国の礼儀作法は序列作法になっているから、上位の者を批判すると作法自体が乱れます。我が序列は我が身内となっています。序列人間は、自己の序列と一体化しています。日本人には批判精神は無いが、序列人間には他人の批判を受け入れる余地もない。  

 

>【権威主義・虚礼重視】 >たとえ無能で、年功で出世した者でも、あくまでもメンツにこだわる > メンツの後ろ盾になっているのはカイシャ。肩書きを取ると、途端に無力になる 

 

わが国の会社と社員は一体化していますからね。会社は序列社会であり、社員は序列人間ですからね。両者が結合しなければ無力になる。だから、虚礼重視の権威主義である。

 

>【親分肌の明るい笑顔】 > 性格は明るく、根拠なく楽観的。 >人に好かれる。 >それは資源をばらまいて、人にいい顔をするのが仕事だと思っているからである。 >その資源は自分のモノではないのだが…… 

 

日本人には意思がない。だから、受動ばかりがあって能動がない。被害者意識はあるが、加害者意識は無い。だから、罪の意識に苛まれることもない。これは、アニマルも同じである。罪の意識ない者に謝罪させることは難しい。無智なものに謝罪させると自虐を強要したことになる。

 

>【即物的】 > 所有という概念に執着する >無形資産の価値を理解しない 

 

現実の内容は頭の外にある。それは見ることができる。見ればわかる。正解はただ一つである。考える必要はない。楽ちんである。見ることのできる内容は本当のことである。見ることのできない内容は嘘である。誰しも見て来たような嘘つきにはなりたくない。だから、自己の非現実の内容については語らない。すなわちこれが思考停止の状態である。だから物体にこだわることになる。

 

> ・価値志向性 

> 【価値軽視】 > モノの「価値」をあまり深く考えようとしない > だからさし迫った危機意識を持たないし、価値観の違いを根拠にして他人に「NO」を言わない >「現状のままでいれば、常に明日という日は来るはずだ。 >何が問題で騒いでいるのか」と他人事に受け流している 

 

目先・手先のことに囚われている。未来も無ければ過去もない。過去は幻、未来は夢。とりとめもない。何事も起こってみなければ分からない。非現実 (考え) の内容が存在しない。洞察力がない。

 

>【保守主義・前例主義・教条主義・拝外主義】 > 「現状を改変してはならない」という信念を持ち、革新的なことは認めようとしない >自分たちと異なる立場は絶対に許容しない。新日本人を敵視する  

 

日本語の文法には、時制 (tense) というものがない。だから、日本人には世界観 (world view) がない。過去・現在・未来へと順次移行する世界を想定することができない。文法的な必然性もない。何事も ’お変わりのないことが何よりなことです’ となる。  

 

>【ご都合主義・相対主義】 > 何事にも「白黒」をはっきりさせず、自分の態度を表明しない >付和雷同的に「他人がよいと言っているものはいいんだ」と思い込み、物事を実質本意に判断しようとしない  

 

そうですね。日本人は優柔不断・意志薄弱であるから、自分の態度を表明できない。’あるべき姿’ (things as they should be) の内容は非現実であるから、日本人には想定外になっている。非現実 (考え) がないのであるから、現実に従うしか方法がない。日本人には、これ以上に考えようがない。行動による打開策も見いだせないでいる。日本人の思考には現実の中に閉じ込められた時の閉塞感を伴うものになっている。頭の中は、蛸壺に立てこもって決戦の時を待つ皇軍兵士の気持ちである。

 

> 【中庸・無為無策を尊ぶ】 > 決して「物事の大元を変更してはならない」と思っている。 > 前任者の責任を問うような方針変更は「過激」として排除され、「改革」は単なる弥縫策に矮小化される  

 

意思のあるところに方法 (仕方) がある。Where there’s a will, there’s a way. 日本人には意思がない。仕方がないから、無為無策でいる。右にも左にも動くことができない。立往生か。だから中庸になる。優柔不断・意志薄弱に見える。

 

(略)

 

 

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