天皇制 1/2

(略)

>『敗戦と天皇制、日本人とは何か』

> 日本人にとっての長年の最大関心ごとだった『日本人とは何か』の問いも、1949年の第二次世界大戦での日本の敗戦が大きく影響したのは疑いない。

 

異文化の侵入によるショックの影響ですね。

 

>このときに日本人にとっての世界とは、『変え得るもの』では無く『変わり得るもの』と経験的に認識した(あるいは強制された)ことを、全国民的に確認したことに尽きるだろう。 

 

変えるは他動詞の能動、’変えられる’ は他動詞の受動、’変わる’ は自動詞。意思のあるところに方法 (仕方) がある。日本人には意思がない。仕方がないから無為無策でいる。自己の意思を示せばその人は当事者・関係者になる。示さなければ傍観者にとどまる。だから、日本人は孤高の人になる。哀しからずや。

 

> 日本人にとっての『世界』とは、欧米一神教世界や中国のように『改造』するためにあるのではなくて『解釈』するためにある。

 

そうですね。日本人が世界を解釈するのは忖度 (推察) による方法であり、自分自身の歌詠みの道ですね。忖度は現実直視にならないから、自然の探求にはならない。世界を理解するには至らない。

 

> 『変えれ得る』と考えたのは例外的に極少数の共産党員程度で一般の日本人は誰も変えようとは望まなかったし、また変え得ようとは考えなかった。

 

共産党員は、西洋人の真似事をしていたのでしょうね。意思のあるところに方法 (仕方) がある。日本人には意思がない。仕方がないから無為無策でいる。変えようとは思わない。

 

> 一般の多くの日本人にとっては『変えれ得る』ではなく、自分が学校で学んだ教育勅語の『古今に通じてあやまらず』だったのである。

 

そうですね。教えられたとおりに覚えるのが正しい態度ですね。現実の内容には正解は一通りしかない。そして、考えのない世界には正解が一つしかない。考えのある世界では、個人により考えがいろいろと違う。矛盾を含まない文章は全て正しい考えを示している。だから、正解はいくらでもある。ゆめゆめ疑うことなかれ。

 

> 天皇家万世一系で未来においても千代に八千代に弥栄えるはずでその権威は永久的なものであると信じられていた。 >あるいは永久的だと仮定されていた。

 

そうですね。それは理解ではなくて盲信ですね。

 

>ところが無条件降伏で万事が変わってしまう。 >アメリカ占領軍は、これまで『永久不変である』と信じられていたもの(天皇の権威を頂点とする社会や精神の構造や国家体形)を根底からいとも容易く破壊してしまう。

 

アメリカ人にとっては、現実は変え得るものですからね。彼らは序列に基づく制度には未練がありませんからね。

 

>しかもそれに代わるべき民主主義の構築には決して熱心ではなく第二次世界大戦終了直後から、すぐさま今までの同盟国ソ連に対する冷戦を開始している。 

 

アメリカ人は、日本人の為の教師ではありませんね。’だっこにおんぶ’ の要求は見苦しい。日本人には自助努力が必要ですね。

 

> 日本軍国主義の陸海軍は解体したが天皇の権威を頂点とする官僚組織は解体される事は無く丸々温存して、トップの首の挿げ替えだけでお茶を濁してそのまま自分(アメリカ)の(天皇の変わりにGHQを最高権威とする)統治機構に鞍替えさせ現在に至っている。

 

上意下達の官僚組織は、アメリカ人の為にも役立ちますからね。トップを切り替えれば社会は変わる。

 

> 有名な敗戦直後の米軍用従軍慰安婦や教科書の墨塗りの話も、決して占領軍の指示ではなくて日本側の忖度(過剰適応)の結果だった。

 

日本人は、いつも気が利く人たちですからね。

 

> 日本の官僚組織は優秀なので命令されれば即座に実行し、命令されなくても最高権威(アメリカ)に対しては忖度して先回りして実行する。

 

日本の官僚は忖度機能付きのロボットですね。

 

> 今の官僚組織が対米従属命で売国的なのは本質的な問題点で、このように敗戦時に自分の主人を乗り換えて生き残った歴史的なものだったのです。 

 

そうですね。日本人は、要領の良い人たちが多いですからね。

 

>ところが占領時のアメリカは気前はよかったが曖昧な日本人以上に曖昧で複雑だったのである。 > 本音(好戦的な帝国主義)と建前(基本的人権、民主主義、政教分離)の深刻な二重構造だった。 

 

彼らは大英帝国を相手にして独立戦争に勝利した。’力が正義’ (Might is right.) であることを忘れません。

 

> 永久不変の絶対天皇制が、脆くも崩壊する現実を目の前で見た日本人は、『永遠であるものなど何も無い』ことを、『人間以外の何かが我々の世界を保証しているのではない』ということを、したがって『全ての文明は滅びる』ものであり、いわんや極東の島国の秩序は何時でも、『変わり得るものに過ぎない』ということを、変われば前の世界で通用していたものは後の世界ではまったく通用しなくなると言うことを、理論としてではなく経験として理解する。

 

身をもって体験することは効果的な学習になりますね。

 

(略)

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