皆が活躍 

 

>342768 日本人が取り戻すべき「人の力を引き出す“力”」~必要なのは「能吏」ではなく「皆が活躍できるシステム」だ~①

>津田大照 ( 42 現場監理 ) 19/01/24 PM09 【印刷用へ】 

> 40万人以上が受験する全国模試で10本の指に入るような成績を誇った旧帝大生が、ある避難所でボランティアを始めた。 >毎日大量に届く救援物資を仕分けし、種類と数量を完全に把握し、被災者に配る量を即座に計算し、不足が予想される物資を他のボランティアに告げ、補給を指示した。 >その正確無比な活躍を見て、いつしか「歩くコンピューター」とあだ名されるようになった。 >しかし激務がたたって、10日ほどでぶっ倒れてしまった。

 

それは残念なことですね。

 

>  次に物資担当を引き受けたのは、同じ年齢だけれども、若くして建設業を継いだという、高卒の若者。 >「とても前任者のマネはできません。僕なりのやり方に変えさせてもらっていいですか?」。 >もちろん、「歩くコンピューター」のマネができる人間なんかいないので、誰も異を唱えなかった。 >  その若者は物資を種類ごとの「島」に分けた。 >インスタントラーメンの島、ミネラルウォーターの島、使い捨てカイロの島。 >その島が低ければ「あ、調達しなきゃ」というのが一目瞭然。 >物資の仕分けも簡単で、それぞれの「島」に積めばよいだけ。 >物資の種類も量も、ザックリとだが誰の目にも分かりやすくなった。 > 「歩くコンピューター」が健康を回復し、再び救援物資の管理をしようとしたら、その必要もなくなっていた。 >皆が誰の指示も仰ぐことなく、自主的に仕分けし、不足する物資を調達してくるようになっていたからだ。

 

それは幸運でしたね。

 

>○ ひとりが輝くか、全体を活性化させるか

> 思えば、このときの経験が「『指示待ち人間』はなぜ生まれてしまうのか?」を考えるきっかけだったのかもしれない。 > 「歩くコンピューター」は、間違いなく優秀だった。 >膨大な救援物資の種類と数量を完全に把握するなんていう並外れた能力は、他の人にマネのできるものではなかった。 >特に震災初期には常駐ボランティアが3名しかおらず、一人ひとりが大量の仕事を抱え込まざるを得なかったので、彼の活躍は大変ありがたかった。 >被災者の誰もが、問答無用に信頼するボランティアのひとりだったのも頷ける。 >ただ、彼ひとりが辣腕を振るう中で、周囲が皆「指示待ち人間」になったのも確かだった。 >仕分け作業するにも、彼に種類と数量を報告しなければならなかった。 >物資の所在も、彼しか知らなかった。 >すべての情報は彼が把握し、彼からの指示を仰ぐしかなかった。 >だから、みんな「指示待ち人間」にならざるを得なかった。

 

そうですね。’指示待ち人間’ が必要な所では、人は ‘指示待ち人間’ の役割を果たすのが適当ですね。今回の ‘指示待ち人間’ も、次に出番がある事でしょう。

 

>  後任の若者は、やり方をガラリと変えた。

>少し場所をとるが、救援物資を種類ごとに「島」に分けたことで、誰でも一目で物資の種類と量を把握することができた。 >  だから物資調達役のボランティアは、低い島の物資を調達してくればよかった。 >物資を仕分けする担当者も、「島」を眺めて、似ている物資の島に置けばよいだけ。 >自立的、自主的にボランティアたちが活動できるようになった。 >指示を待つ必要もなく、皆、自分の頭で考えて動くようになったのだ > この経験は、私にとって衝撃だった。

 

考えの内容は、人様々ですからね。矛盾を含まない文章は、全て正しい考えを示している。だから、正解は一つではない。幾らでもある。

 

>  学力という意味では「歩くコンピューター」の方がはるかに上だったろう。 >記憶力、論理能力、計算能力、そうした「お勉強」の力は、誰よりも卓抜していた。 >しかし、特別な能力がなくても皆が自立的に判断することができ、自主的に活動し、集団がトータルとして活性化したのは、建設業の若者の提案したシステムの方だった。 >  個人の能力が優れているよりも、システムとして優れていることの方が大事なのかも。

 

そうしたら、‘上と見るか・下と見るか’ の話になるのでしょうか。

 

>ひとりの能力が輝く一方で他の人たちが指示待ちになってしまう仕組みより、誰もが自主的自立的に能力を発揮する仕組みの方が優れているのかも。 >そう痛感させられた経験だった。

 

歩くコンピーター’ の人も、指示待ち人間がいなかったら仕事にならないでしょうね。ですから、彼を仕事で生かすためには指示待ち人間の存在は必要です。世の中は人様々ですからね。適材適所の人事配置が必要になるということでしょう。

 

(略)

 

 

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