日本の特殊性 5/5

 

>コンセンサス主義は、中枢が既得権益を持つ利害集団に独占され、調整役としてだけリーダーが存在するシステムに道を開くのだ。

 

そうですね。中枢は談合 (腹の探り合い) により恣意決定 (盲目の判断) をしていますね。リーダーに教養は必要ないですね。だから、わが国では、欧米流の高等教育が成り立ちません。

 

> 強いリーダーシップは日本では育ちにくい

> いずれにせよ、コンセンサス主義を原則とする日本では、上意下達式の突出した強いリーダーは好まれず、調整役としての役割がリーダーが求められる傾向が強い。

 

そうですね。無哲学・能天気の人達には突出の指導者は混乱を招きますね。

 

> 強いリーダーシップを発揮する上意下達式のリーダーが出現した場合でも、「ワンマン」、「独裁者」などとしてとことん叩かれ、ポストから引きずり落とされるのが落ちである。

 

それは、反個人主義の励みですね。日本人には意思がないからリーダーは恣意の力を発揮することになるでしょう。恣意はどこの国でも迷惑しますから認められませんね。ワンマン・独裁者による人災の危険があります。引きずり落されるのが落ちでしょうね。

 

>我々がコンセンサス主義に基づく秩序を好む限り、韓国のイ・ミョンバク大統領のようないわゆる強いリーダーはなかなか出現できない状況だ。>またそのような突出したリーダーシップは、たとえばかつてのオバマ大統領がそうであったように、強力な国民運動の支持を背景に出現することが多い。>これがこうしたリーダーの支持基盤となる。 

 

そうですね。コンセンサス主義は個人主義の敵になりますね。

 

>だが日本では、そうした国民運動も現れにくいので、これを背景にしたリーダーもやはり現れにくい状況だ。

 

そうですね。無哲学・能天気の国民では、政治哲学に導かれた国民運動は現れにくい状況ですね。

 

> 日本のパターン、既得権からの排除と合理性

>このように、意思決定の中枢が既得権益を持つ集団に牛耳られていると、こうした集団の利害と既得権の維持が最優先され、合理的な決定はないがしろにされてしまう。>どんな不合理なことであっても、既得権の維持に利する限り、決定されてしまうのだ。

 

そうですね。意思決定 (理性判断) の中枢が恣意決定 (盲目の判断) の集団に牛耳られると、こうした集団の利害と既得権の維持が最優先されて、合理的な決定にはたどり着けませんね。

 

>これは、戦前と戦後にかかわりなく続く日本型システムの特徴のひとつである。

 

そうですね。戦前も戦後もわが国民は処世術 (現実) に徹していますね。合理主義に基づく ‘あるべき姿’ の内容などは日本人の頭の何処にもありませんね。

国民の教養の低さが、わが国における英米流の高等教育機関 (大学・大学院) のまともな機能を阻害することになっていますね。

 

>こうしたシステムでは、既得権益を持たない集団は意思決定過程から排除される。

 

そうですね。既得権益を持たない人たちは常に蚊帳の外。既得権益を持たなければ調節的な利害に直接関係ない。だから、関係者とはみなされない。談合による恣意決定の過程からは排除されますね。

 

>日本型の権力構造は、このような抵抗集団をいつも生み出すのが常であった。

 

世界観を持たない人々にはグローバル (全地球的)・ユニバーサル (普遍的) な観点がない。だから、常に既得権益に関する非関係者が存在します。ですから、我が国民の政治音痴は治らない。各人に哲学は必要です。

 

> 排除された集団は、決定された内容には何の合理性もなく、既得権の維持だけが目的だとして中枢の集団を批判し攻撃する。 >つまり、合理性に訴えた批判を展開するわけである。

 

そうですね。わが国の政治論争は、’あるべき姿’ に関する論争にはなりませんね。既得権益に関して、持つ者と持たざる者の戦いに変質していますね。低次元が治らない。

 

>「国民の利益がないがしろにされている」、「省益が国民の利益よりも優先されている」というような、いまよく耳にする批判はこうしたものの一例だ。

>日本の近・現代史のどの局面でも、既得権から排除され、その結果合理性を標榜して抵抗するこうした集団はいつも存在していた。

 

そうですね。既得権益は現実の内容です。’あるべき姿’ の合理性は非現実の内容の主張です。わが国には、非現実 (考え) の内容を合議により定めて、これにより現実の内容に改めようとする習慣がない。

'どのような状況にも普遍的に通用する真理や法則、基本概念や倫理がありうるという考え方が、日本にはほとんど存在しない。' (カレル・ヴァン・ウォルフレン)  

だから、非現実を現実にする過程はわが国では失われています。

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>続く 

(略)

 

 

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