いい大学 2/2

 

> 【佐藤】全体から見れば少数派です。 >多くの学生が大学で学ぶ目的を持てないでいる最大の要因は、やはり偏差値的に「いい大学」に入ることのみを目的にした、行き過ぎた受験勉強にあると言わざるをえません。

 

そうですね。序列メンタリティに誘導されてのことですね。序列の存在を知れば、その順位の高さを一も二も無くありがたいものと信じ込む序列メンタリティが我が国民の問題ですね。一生に ‘むなしさ’ を感じざるを得ませんね。

 

>有名大学への合格者数を競うような私学や受験産業のゴールは、とにかく東大に合格させる、早慶早稲田大学慶應義塾大学)に合格させることで、大学に入ってからの接続など何も考慮されてはいない。

 

ゴールが日本人間の処世術の争いに勝つことであるから、全人類の為になる学問に貢献することにはつながらないですね。

 

>だから、ゴールを達成してみたら、そこで何をしたらいいのかが分からなくなってしまうのです。

 

そうですね。

‘(略) しかしいったん、大学に入れば、控えめに表現しても、成績と出席の基準はたるんでいる。大学を含め、日本の子供たちが習うものごとの中核は、主として十八歳までに吸収される。’ (フランク・ギブニー)  

 

>なんとなく東大法学部に入った若者たちは、今度は財務省に入ろう、外務省に行こう、要するに「偉くなろう」というのを目標にするようになる。

 

序列社会に生きる序列人間の本能とでもいうべきものでしょうね。笑って見過ごすような問題ではないでしょうね。呑気な人たちだと見られます。

 

>○「受験刑務所」化している学校がある

>【池上】そういう過程をたどって、成績さえ良ければ、偏差値さえ高ければある程度のことは許される、という思い違いがどんどん増幅されていくわけですね。

 

そうですね。序列万能の世界を想定するようになるのですね。

 

> 【佐藤】中高の教育に関して言えば、教科書を見る限り、その内容がきちんと頭に入るのなら、日本の教育は決して劣っているわけではないと思うのです。 >ところが、偏差値至上主義の蔓延が、中高生から学ぶ喜びを奪い、学年が上がるにつれて勉強嫌いが増えるような状況を生んでいるわけです。

 

そうですね。偏差値万能主義の処世術が若者を学問から離反させているのですね。わが国は文化国家にはなれませんね。  

 

> 【池上】どんなにいい教科書があっても、学びの場から半ばドロップアウトしてしまっては、意味がありません。

> 【佐藤】ドロップアウトしなければOKかといえば、話してきたように、そうではない。 >一番顕著なのは、新興の学校で、きめ細かな受験指導を売りに東大や医学部の合格者を急速に伸ばしたようなところで、誤解を恐れずに言えば、受験刑務所化していますよね。

 

宿泊付きの自動車免許取得法のようなものですね。わき目を振る余地もない。  

 

>だから、合格したとたん、学生は「刑期明け」みたいな感じになっている。 

> 【池上】ようやく娑婆に出られた。(笑)  

 

笑い事ではないですね。学問・教養を軽く見た浅薄な学生たちですね。  

 

>○詰め込みだけをしてきた学生は伸びしろがない  

 

彼らは思考停止の状態になっていますね。  

 

>【池上】今では東大合格者数トップクラスになっているある学校は、偏差値レベルで言えば、かつてはまったく鳴かず飛ばずだった。 >なんとかしてもらいたいという使命を帯びて着任した校長が、定員割れを覚悟して合格ラインを上げたんですね。 >経営的には厳しかったのだけれど、我慢して3年続けたら、「あそこはこのレベルの子どもが行く学校だ」と、予備校が勝手に「評価」してくれて、自動的に偏差値が右肩上がりになったのです。 >ちなみにその校長先生は、かつて「生徒は馬、教師は調教師」とおっしゃっていました。 

 

世俗的なこと限りなしですね。文明開化のあだ花でしょうかね。  

 

> 【佐藤】実際問題、そこの卒業生で、社会に出てから光る仕事をしている人間が、どれだけいるでしょうか?

> 【池上】それはよく分かりませんが、その学校に限らず、受験に必要なことだけを思い切り詰め込んで、ようやく東大に合格したようなタイプは、それでいっぱいいっぱいで、伸びしろがないんですね。

 

そうでしょうね。 我が国民には文化国家への励みが必要ですね。

 

> 【佐藤】詰めこみ方も歪んでいたりするわけです。 >例えば、公務員試験には微分法が必ず出題されます。 >ところが、ある有名な公務員試験の受験参考書には「冪数を前に出して、掛け算をして、そこから1を引けば答えが出る。なぜそうなるかの原理は知らなくてもいい」といったことが、堂々と書かれています。

 

まさに技術指導ですね。高等教育以前の励みですね。

 

> 【池上】ひどいなあ、それは。

 

良い方法を提案してくださいね。民意を問う段階での改革法はできるだけ選択肢が多い方が良いですからね。

 

 

 

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