偏差値教育の打破

 

>358900 偏差値教育を打破しろ。 >日本の大学は期待の人材を出せなかった。 >匿名希望          20/07/31 PM09

(略)

> 以下、転載 >リンク

>理事長就任を発表したのは16年度末の17年3月。 >翌17年度に募集した18年度の経済経営学部の志願者数は、前年度に比べて60%増と急増。 >早くも「永守効果」が表れた。

 

希望の持てる試みですね。  

 

(略)

>その永守氏が教育者として掲げるのが、「偏差値教育の打破」だ。 

 

それは日本人には難しいでしょうね。 

日本語には、階称 (言葉遣い) というものがある。これは ‘上と見るか・下と見るか’ の世俗的な上下判断 (序列判断) であって縦社会 (上下社会・序列社会) の形成に必要なものである。この世俗的な上下判断の疎かな人は、日常の日本語会話にも差し支えることになる。

‘上と見るか・下と見るか’ の判断には、現在では身分よりも、勝負の成果が用いられている。これは、日本人が文明開化と共に身分制度の矛盾から解放されることを強く望んだからである。その結果、わが国の身分制度は衰えて試験制度が盛んになった。わが国の固定的な序列制度は、流動的な序列制度へと姿を変えた。何処でも、いつでも、’頑張って’ の声が聞かれるようになった。しかし、日本人の頑張る方向には問題がある。

日本人は、元来、無哲学・能天気の民族であるから、いくら序列順位の競争に励んでも、それで学問が発展するわけはない。ただ、受験競争だけが過熱する。見掛け倒しの文化国家になっている。

各人に哲学は必要である。Everyone needs a philosophy. 宗教に関する考えは宗教哲学になる。歴史に関する考えは歴史哲学になる。政治は政治哲学に、科学は科学哲学に、人生は人生哲学になる。などなど。

偏差値は現在の日本人社会中での都合の良い世俗的な序列判断の資料とされている。日本人の礼儀作法は、世俗の序列感に基づいている。だから、序列なきところに礼儀なしである。

礼儀正しい日本人になる為には、世俗的な序列順位を心得ている必要がある。日本人の尊敬は、序列社会の序列順位の表れに過ぎない。個人的・精神的な意味がない。だから、日本人の尊敬にも浅薄さが付きまとう。

日本人は奥ゆかしい(深い考えがあるようにみえる)。実は、奥 (考え) がない。だから、浅薄な人間である。

日本人には、儀式・作法があって、教義・考えがない。子供の時には宮参り。結婚式はキリスト教。葬式は仏式でやる。全ての行為は、その時の気分・雰囲気で決められている。

‘周りの影響を受けずに、真に独立した考えができる知識人がいない。’( グレゴリー・クラーク) 

 

見ることのできる内容は本当の事である。見ることのできない内容は嘘である。誰しも嘘つきにはなりたくない。だから、自分の非現実は語らない。これが、日本人の思考停止の原因である。

現実は頭の外にある。だから、見ることが可能である。見ればわかる。楽ちんである。正解はただ一つである。

非現実・考えは頭の中にある。だから、見ることができない。それは、ただの話である。その内容を知るには文法に基づいて文章の内容を理解しなくてはならない。これは、骨の折れる仕事である。だから、通常、日本人は理解をしない。忖度 (推察) で代用して済ませている。

理解と忖度は似て非なるものであるから注意が必要である。忖度 (推察) は聞き手の勝手な解釈であるから、話し手には何の責任もない。たとえ両者の間に齟齬が存在しても議論にもならない。現実直視になっていないことを忖度の主に指摘しても、'だって、私は本当にそう思ったのだから仕方がないではないか' と懸命に反発するので取りつく島がない。かくして、日本人の対話は成立しない。 

 

>「企業経営者として、日本の偏差値教育の弊害を非常に感じている」と話す永守氏は、持論を一気に展開した。 > 日本電産は毎年、様々な大学から数多くの学生を採っているが、それでわかったことは、仕事ができるかどうかは出身大学の偏差値とは何の関係もないということ。

 

そうでしょうね。偏差値は仕事の能力の指標にはならないでしょうね。  

 

>偏差値の低い大学の出身者でも仕事のできる人は多いし、逆に偏差値の高い大学を出ても仕事のできない人は少なくない。

 

そうですね。偏差値は職業教育の成果とは関係がありませんね。

 

>昔から薄々感じていたことだが、毎年、何百人という新卒者を採用してきた経験から、今は自信を持って偏差値教育はよくないと断言できる」。

 

そうですね。偏差値は日本人の人間序列を形成するための材料に使われているだけのものですからね。仕事の ‘できる・できない’ と関係がありませんね。  

 

 

 

 

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